増刊号特集 薬の使い方がすぐわかる 泌尿器科処方ガイド
9.腫瘍《緩和医療》
がん患者の精神症状・せん妄
竹内 麻理
1
1慶應義塾大学医学部 精神・神経科/緩和ケアセンター
pp.249-253
発行日 2024年4月5日
Published Date 2024/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208097
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処方のポイント
●精神症状に対して使用する主な薬剤は抗不安薬,睡眠薬,抗うつ薬,抗精神病薬などである.
●患者の症状や身体状況,副作用,薬物相互作用などを考慮して選択し,少量から開始する.
●抗不安薬・睡眠薬の一部であるベンゾジアゼピン(BZ)系薬剤や非BZ系薬剤(BZ骨格をもたないもののBZ受容体に作動する薬剤)は,せん妄の原因にもなりうるため注意する.
●効果が得られるまでに要する時間を考慮する.特に抗うつ薬の効果発現までには早くても1〜2週間を要するため,予後が限られている終末期患者では効果を得るまでの時間があるかについても検討する.
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