増刊号特集 薬の使い方がすぐわかる 泌尿器科処方ガイド
9.腫瘍《抗がん薬の副作用対策》
免疫チェックポイント阻害薬に対する副作用対策
前嶋 愛子
1
1国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科,泌尿器・後腹膜腫瘍科
pp.204-207
発行日 2024年4月5日
Published Date 2024/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208087
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処方のポイント
●免疫チェックポイント阻害薬では,従来の殺細胞性抗腫瘍薬や分子標的薬ではみられない多岐にわたる免疫関連有害事象(irAE)が発生しうる.
●間質性肺障害,肝障害,大腸炎,腎障害,皮膚障害などに代表される臓器障害については,重症度によってステロイドや免疫抑制薬の投与の要否を早急に判断する必要がある.
●1型糖尿病や甲状腺機能障害,副腎障害,下垂体障害などの内分泌異常については補充療法が終生必要となる場合もあり,内分泌専門医へのコンサルテーションを考慮する.
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