今月の臨床 専攻医必携! 免疫チェックポイント阻害薬が変える子宮がん診療
総論
免疫チェックポイント阻害薬の作用機序
小笠原 仁子
1,2
,
長谷川 幸清
2
1愛知県がんセンター研究所腫瘍免疫制御トランスレーショナルリサーチ分野
2埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科
pp.854-859
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211050
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●がん細胞は非自己として生体内で認識され,T細胞などの免疫細胞ががん細胞を攻撃する仕組みがある.この腫瘍免疫応答の仕組みから逃避できたがん細胞が増殖する.
●免疫チェックポイント分子はT細胞に発現し,そのシグナルはT細胞自体の活性を抑制し,結果として腫瘍は免疫応答から逃避する.
●免疫チェックポイント阻害薬は免疫チェックポイント分子あるいはそのリガンドに結合する抗体であり,抑制性のシグナルを阻害することでT細胞が活性化し,腫瘍を攻撃する免疫システムを再構築する.
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