特集 小児科医が診る泌尿器疾患アップデート――どう診断・治療するか? 予後はどうか?
3.昼間尿失禁のマネジメント
武田 詩奈子
1
,
坂井 清英
1
1宮城県立こども病院泌尿器科
pp.765-770
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003537
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小児の昼間尿失禁には,背景に先天性腎尿路異常や神経疾患が存在している可能性があり,早期に鑑別することが重要である.治療の第一選択は積極的な排便コントロールとウロセラピー(生活指導と行動療法)である.抗コリン薬やβ3作動薬による薬物療法はウロセラピーの補助的な役割を担うが,小児においては保険適用外である点に留意する必要がある.昼間尿失禁は患児の自己肯定感を低下させるため,5歳を過ぎて認められる場合には積極的な治療介入が望ましい.

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