増刊号特集 専門性と多様性を両立させる! 泌尿器科外来ベストNAVI
●先天性および小児泌尿器疾患●
遊走精巣
佐藤 裕之
1
1都立小児総合医療センター泌尿器科
pp.292-294
発行日 2022年4月5日
Published Date 2022/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207539
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代表的主訴
●検診で「精巣が触れづらいので,専門の医師に診察してもらってください」と指示された.
●家で精巣が触れるときと全くないときがある.
●精巣がいつも陰囊内にないように感じる.
Point
◉遊走(移動性)精巣は治療不良であるが,上昇精巣になる可能性が45〜85%に認められ,長期的経過観察が必要である.
◉幼少期に陰囊内にあっても,精巣が拳上する可能性があることを説明する必要がある.その上昇(挙上)精巣は4歳以降10歳頃に顕在化する.
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