特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IX.腎・泌尿器系
5.見逃がされやすい腎疾患
遊走腎診断のポイント
和久 正良
1
,
加納 勝利
2
1帝京大泌尿器科
2東大分院・泌尿器科
pp.1358-1361
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204312
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腹部に腫瘤を触れる,立っていると腰痛が起こってくる,またはさらにときどき激しく腹痛があらわれることすらある,原因不明の微熱がある,これらの症状を示すときにしばしば見逃される疾患の1つに遊走腎(腎下垂)があることがある.そしてたとえ遊走腎が見つかっても果たしてそれによるものなのか(すなわち遊走腎症なのか),治療をしたほうがよい状態なのかについて話をすすめよう.
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