Japanese
English
特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール―いま伝えたい箴言・格言・アフォリズム〈腫瘍/処置・救急・当直編〉
〈腫瘍〉
腎癌の薬物療法のクリニカル・パール
Clinical pearls in systemic therapy for the patients with advanced or metastatic renal cell carcinoma
高橋 正幸
1
,
金山 博臣
1
Masayuki Takahashi
1
,
Hiroomi Kanayama
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科
キーワード:
進行性腎癌
,
薬物療法
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
進行性腎癌
,
薬物療法
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.824-830
発行日 2020年10月20日
Published Date 2020/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207032
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
▶ポイント
・VEGFR-TKIは個々の患者の有害事象に応じて,できるだけrelative dose intensityを維持し,高い有効性につながるような投与スケジュールを考慮する.
・VEGFR-TKIの有害事象は,on-target/off-targetに分け,on-targetの場合できるだけ薬剤投与を継続できるように適切な有害事象管理を行う.
・免疫チェックポイント阻害薬投与時は,一過性に腫瘍増大を認めた後に縮小する場合があり,進行(PD)判定は慎重に行う.
・免疫チェックポイント阻害薬とVEGFR-TKI併用療法時の有害事象は,VEGFR-TKI特有の有害事象かそれ以外かに分け,鑑別の必要な下痢や肝機能障害の場合,まずアキシチニブを2〜3日休薬し厳重に観察する.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.