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特集 外科医が知っておくべき 肝胆膵腫瘍に対する薬物療法
副作用対策
支持療法
Supportive care in hepatobiliary and pancreatic cancers
佐野町 友美
1
,
森實 千種
2
Tomomi SANOMACHI
1
1国立がん研究センター中央病院腫瘍内科
2国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
キーワード:
肝臓癌
,
胆道癌
,
膵臓癌
,
血液毒性
,
非血液毒性
,
支持療法
Keyword:
肝臓癌
,
胆道癌
,
膵臓癌
,
血液毒性
,
非血液毒性
,
支持療法
pp.798-803
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214589
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【ポイント】
◆血液毒性:血液毒性は肝胆膵領域のみならず,他の原発臓器の悪性腫瘍でも出現する頻度の高い有害事象であり,対応も臓器を問わず概ね一様であることから,確実なマスターが必要である.
◆非血液毒性:非血液毒性は使用薬剤とその作用機序に応じて内容が多岐にわたり,対応も複雑である.細胞傷害性薬剤を使用する際の胆道・膵臓癌の嘔気・嘔吐,膵臓癌の末梢神経障害,肝臓・胆道癌の免疫関連有害事象,肝臓癌の血管新生阻害薬による手足症候群,高血圧,蛋白尿など各領域のがんの薬剤による特徴的な有害事象を理解し,それに対する適切な支持療法を行うことが必要である.
◆支持療法:本原稿では,肝胆膵領域の薬物療法に対する支持療法について網羅的に述べたが,実際の臨床ではより頻度が高く使用される薬物療法の頻度の高い有害事象に対する支持療法から覚えて実践していくことを薦める.
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