増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
腫瘍
部位別
膀胱癌:病理診断
都築 豊徳
1
1愛知医科大学医学部病理診断科
pp.36-39
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206851
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以前の常識
・尿路上皮癌の亜型分類は病理医の単なる趣味の問題で,化学療法の奏効性の予測能は全くなかった.
・非浸潤性乳頭状低異型度尿路上皮癌(低異型度)は,非浸潤性乳頭状高異型度尿路上皮癌(高異型度)を経て,浸潤性尿路上皮癌に進行すると考えられていた.
現在の常識
・尿路上皮癌の亜型の有無は化学療法および免疫チェックポイント阻害薬奏効性を予測する重要な分類である.
・ほとんどの低異型度は再発を繰り返すのみで,生命予後に関係する高異型度や浸潤性尿路上皮癌に進行しない.
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