特集 泌尿器科手術に潜むトラブル―エキスパートはこう切り抜ける!
企画にあたって
近藤 幸尋
1
1日本医科大学医学部泌尿器科科学講座
pp.193
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206823
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医療において安全および安心は最も優先すべきことです.しかし,医療において確実なことはないため,術前には手術によって得られるメリットと起こる可能性のある合併症を説明しています.一般的に初めて行う手術や経験の少ない手術に関しては,術前に関連書籍を読み,ビデオを見ることによりその術式のイメージを固め,術中や術後の合併症を頭に入れてから臨むものです.令和の時代においては,手術ビデオもいたる所で見ることができ,準備も万全に行えるようになっています.
一方で,ルーティンで行う手術に関しては,当たり前のように手術室に赴き終えるのが一般的です.しかし,この「当たり前」のなかに危険が潜んでいるのです.つまり,慎重に行っている症例に限らず,当たり前のように行っている手術にもトラブルは起こりうるのです.その際には,自分の経験などの引き出しからトラブルレスキューを行うことが重要です.
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