特集 Onco-Nephrology—がん治療の最新フロンティア
企画にあたって
近藤 幸尋
1
1日本医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.533
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205383
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最近の泌尿器科医にとって「ウロギネコロジー」という言葉は,産婦人科から出た言葉であるものの,女性泌尿器科における骨盤底医療という形で周知されるようになっています。それでは“Onco-Nephrology”という言葉はどうでしょうか。腎臓内科を中心にして確立がなされており,聞き慣れない先生も多いかと思います。OncologyとNephrologyの造語であることより,腎の腫瘍学と考えてしまいがちです。
実際には,Onco-Nephrologyの概念は以前はマイナーであった腎機能障害患者に対するがん治療が増加傾向にあるため,最近確立されたものです。腎臓内科を中心に進んでいるため,泌尿器科における一般臨床では馴染みのある言葉にはまだなっていませんが,必ずやメジャーな分野になると思われます。そして,Onco-Nephrologyの内容に関して詳しく解説することは本誌にとって初めての試みです。
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