特集 ロボット支援手術を極める―よりハイクラスな手技を求めるあなたに〈特別付録Web動画〉
企画にあたって
近藤 幸尋
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1日本医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.263
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206606
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平成の初期において新規手術に臨む際には,手術書を読み上級医の指導のもと,恐る恐る手を動かしながら叱咤激励を受けて手術を進めていたものですが,それは今や過去の遺物となりつつあります.新元号を迎える今日の新規手術および高難度手術に関しては,しっかりとその必要性や今後のニーズを考慮したうえで,その専門家であるプロクターを招聘し,安全に施行することが求められています.また,近年インターネットの発達などにより,Web上で手術を学習することが容易にできます.
本特集は,ロボット支援手術の基本をある程度身につけ,安全に施行できるようになった先生方の向上心に応えることを目的としています.すなわち,そういった先生方がさらに上の手技を求めてステップアップを目指す際に役立つように企画しました.具体的には,現状のロボット支援手術で保険適用となっている「前立腺全摘除術」「腎部分切除術」「膀胱全摘除術」の3つの術式において,それぞれより上の技術を文章やわかりやすい図で解説し,さらに一部の術式についてはスマートフォンなどでWeb動画を閲覧できるようにしています.また,各術式の症例ごとに異なる困難な点や,実際の鉗子の動きなどをエキスパートの先生方に解説いただき,容易に実践できることを目指しました.
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