増刊号特集 泌尿器科周術期パーフェクト管理
腫瘍関連の手術:腎
腎癌のアブレーション療法
中塚 豊真
1
1三重大学医学部附属病院放射線科
pp.40-43
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206524
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Point
◆アブレーション治療前にはガイドライン上,生検による確定診断が必要とされ,播種性転移のリスクは0.1%以下と低いことを説明する.
◆アブレーション治療までの待機期間を要する場合でも,腎癌の腫瘍径増大速度は平均4〜5mm/年と遅く,ガイドライン上,多少増大しても進行度T1aの早期腎癌であれば,遅延手術治療成績は同じであることを説明する.
◆特に,高齢や重篤な併存疾患をもつハイリスク患者では,無理に1回ですべてを治療せず,複数回に分割してアブレーション治療をより安全に行うことがあると説明する.
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