増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
11 併存疾患
呼吸器系
間質性肺炎
宮下 修行
1
1川崎医科大学総合内科学1
pp.308-311
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205668
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疾患の概要
特発性間質性肺炎は原因を特定できない間質性肺炎の総称で,現在,①特発性肺線維症(IPF),②非特異性間質性肺炎(NSIP),③特発性器質化肺炎(COP),④急性間質性肺炎(AIP),⑤剝離性間質性肺炎(DIP),⑥呼吸細気管支炎関連性間質性肺炎(RB-ILD),⑦リンパ球性間質性肺炎(LIP)の7型に分類されている.わが国で最も頻度が高いのは①IPF,次いで②NSIP,③COPで,その他の疾患の頻度は低い.間質性肺炎のなかで最も予後不良な疾患はIPFで,慢性・進行性の経過ののち,線維化が進行して不可逆性の蜂巣肺を起こす.特発性間質性肺炎の診断を進めるにあたっては,IPFを的確に診断することがきわめて重要であり,日本呼吸器学会から『特発性間質性肺炎の診断と治療の手引き(改訂第2版)』が公表されている.
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