増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
11 併存疾患
呼吸器系
細菌性肺炎
宮下 修行
1
1川崎医科大学総合内科学1
pp.304-307
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205667
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疾患の概要
肺炎は発症場所によって大きく市中肺炎(community-acquired pneumonia : CAP)と院内肺炎(hospital acquired pneumonia : HAP)に大別され,市中肺炎は病院外で日常生活していた人に発症した肺炎と定義される.その後,在宅で介護を受けている寝たきり老人や誤嚥を繰り返す患者に発症した肺炎を,市中肺炎とは異なる一群として,医療・介護関連肺炎(nursing and healthcare associated pneumonia : NHCAP)と分類している.市中肺炎と院内肺炎の大きな違いの1つは,原因微生物で,院内肺炎では非定型病原体(マイコプラズマやレジオネラ,クラミジア)を考慮する必要がない.また,医療・介護関連肺炎では特殊な状況下(施設内での集団感染)を除いて,非定型病原体を考慮する必要がないと考えられている.
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