今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―肺感染症
細菌性肺炎
石田 直
1
1倉敷中央病院呼吸器内科
pp.270-273
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102003
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ポイント
●細菌性肺炎は胸部画像所見上,肺胞性肺炎と気管支肺炎に大別される.
●肺胞性肺炎は肺炎球菌や肺炎桿菌による肺炎にみられる所見で,非区域性のconsolidationの拡がり,air bronchogramなどが特徴である.
●気管支肺炎は,あらゆる菌種がとりうる型であり,区域性の拡がり,小葉中心性病変,細気管支病変などが認められる.
●細菌性肺炎の診断や経過観察は単純X線写真で十分であることが多く,CTの適応は慎重に行う.
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