Japanese
English
特集 ここが知りたい! 筋層非浸潤性膀胱癌─エキスパートが答える日常診療の疑問点
〈診断〉
病理学的分類
Pathological diagnosis of histological grading and variants of non-muscle invasive bladder cancer
都築 豊徳
1
,
前田 永子
1
,
村瀬 陽太
1
Toyonori Tsuzuki
1
,
Nagako Maeda
1
,
Yota Murase
1
1名古屋第二赤十字病院病理診断科
キーワード:
尿路上皮癌
,
異型度分類
,
亜型分類
Keyword:
尿路上皮癌
,
異型度分類
,
亜型分類
pp.124-131
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205540
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
質問 : NMIBCの病理診断におけるgrade分類は2段階分類と3段階分類の併記になっていますが,どちらを使うのがよいのでしょうか? また,特殊なvarient成分が含まれているときにどのような臨床的意義があるでしょうか?
▶ポイント
・尿路上皮癌の異型度分類には2段階方式のWHO/ISUP分類と3段階方式の1973WHO分類の2つがある.米国ではWHO/ISUP分類が,欧州では1973WHO分類が主流である.
・現在ではWHO/ISUP分類に基づく治療方針が一般的であるが,過去のデータの比較には1973WHO分類の併記が必要である.
・筋層非浸潤性膀胱癌において,亜型分類と予後との相関は確立されていない.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.