特集 どう変わった? 血尿診断の最前線
血尿診断における尿路上皮癌リスク分類の意義
中川 徹
1
,
金子 智之
1
1帝京大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
顕微鏡的血尿
,
尿路上皮癌
,
リスク分類
Keyword:
顕微鏡的血尿
,
尿路上皮癌
,
リスク分類
pp.706-710
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207899
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▶ポイント
・顕微鏡的血尿を呈する者のうち,0.2〜5.2%に尿路悪性腫瘍が同定され,その多くは膀胱癌である.
・年齢,性別,喫煙歴,尿沈査中の赤血球数ないし肉眼的血尿の既往の有無が,尿路上皮癌の存在と関連する.
・今般改訂された『血尿診断ガイドライン2023』では,「尿路上皮癌リスクに基づく,顕微鏡的血尿患者の分類」が提示された.患者を低中高リスクに分類し,過剰検査を回避しつつ,尿路上皮癌を見逃さないようリスクに応じた適切な検査を行う.
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