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Rinsho Hinyokika Volume 69, Issue 13 （December 2015）

臨床泌尿器科 69巻13号（2015年12月発行）

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特集知っておきたい腎移植の最新情報—基礎から臨床まで

Ⅴ．免疫抑制法とTDM

免疫抑制薬TDMの重要性 Impacts of therapeutic drug monitoring in immunosuppressive drugs on kidney transplant recipients 渡井至彦 ¹ Yoshihiko Watarai ¹ ¹名古屋第二赤十字病院移植外科キーワード： narrow therapeutic index drugs（NTI） , therapeutic drug monitoring（TDM） , Area Under the Curve 0-12 hr（AUC 0-12） Keyword: narrow therapeutic index drugs（NTI） , therapeutic drug monitoring（TDM） , Area Under the Curve 0-12 hr（AUC 0-12） pp.1153-1164

発行日 2015年12月20日 Published Date 2015/12/20

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205511

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参考文献 Reference

要旨　免疫抑制薬はNTI（narrow therapeutic index drugs）に分類され，通常の薬剤に比較して効果が得られつつ副作用を起こしにくい薬物の血中濃度の幅が非常に狭いことからTDM（therapeutic drug monitoring）が必要な薬剤と考えられている。腎移植後の免疫抑制療法は，導入療法（抗CD25抗体など）にCNI（CsA・TAC）と代謝拮抗薬（MMF，EVR，Mizoribin）±低用量ステロイドを組み合わせる多剤併用療法が標準である。免疫抑制薬同士や免疫抑制薬以外の併用薬との相互作用を熟知し，各薬剤に適したTDMによって適切な投与量設計を行うことが現在において安全にかつ効果的に使用する唯一の方法である。