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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅳ.疾患別がん化学療法の理論と実践
前立腺がん—去勢抵抗性前立腺がんに対する化学療法
Chemotherapy for castration resistant prostate cancer
上村 博司
1
Hiroji Uemura
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科
キーワード:
去勢抵抗性前立腺がん
,
カバジタキセル
,
好中球減少症
Keyword:
去勢抵抗性前立腺がん
,
カバジタキセル
,
好中球減少症
pp.1051-1057
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205494
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要旨 前立腺がんの化学療法は,去勢抵抗性前立腺がん(castration resistant prostate cancer:CRPC)に対して行われている。昨年まで,タキサン系抗がん剤のドセタキセルがCRPC治療薬として初めに選択され,本邦では長期投与の症例も多く,CRPC治療薬の中心的な存在であった。最近では,ドセタキセル耐性細胞にも抗腫瘍効果を有するカバジタキセルが使用できるようになった。カバジタキセルはドセタキセル治療後の抗がん剤であるが,好中球減少など血液毒性が強いため使用には注意を要する。アビラテロンやエンザルタミドなど新規ホルモン剤との逐次治療は定まっていないが,カバジタキセルの使用時期を逸しない導入タイミングが重要である。
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