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特集 前立腺癌のバイオロジーと最新の治療―いま起こりつつあるパラダイムシフト
〈注目トピックス〉
転移性去勢抵抗性前立腺癌に対する抗がん化学療法のアップデート
Update of chemotherapy for metastatic castration-resistant prostate cancer
木村 高弘
1
Takahiro Kimura
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
キーワード:
転移性去勢抵抗性前立腺癌
,
カバジタキセル
,
化学療法
Keyword:
転移性去勢抵抗性前立腺癌
,
カバジタキセル
,
化学療法
pp.334-338
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207229
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▶ポイント
・ドセタキセル治療歴を有し,かつ新規アンドロゲン受容体(AR)剤で12か月以内に増悪を認めた転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者の三次治療を,カバジタキセルと新規AR剤に割付けた前向き試験(CARD試験)で,カバジタキセルは有意に画像診断に基づく無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を延長した.
・CARD試験における健康関連QOL調査で,カバジタキセル群と新規AR剤群のQOLはほとんどの項目で有意差がなかった.
・カバジタキセルは,新規AR剤およびドセタキセル抵抗性mCRPCに対する三次治療として推奨される.
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