学会印象記
「第51回米国臨床腫瘍学会」印象記
白石 晃司
1
1山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野
pp.962-963
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205477
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2015年5月29日〜6月2日の5日間,シカゴにて日本の癌治療学会に相当する米国臨床腫瘍学会(American Society Clinical Oncology:ASCO)が開催されまして,初めて参加して参りました。
ASCOには,米国を中心に全世界から3万人を超える参加者があります(AUAの約2倍)。泌尿器医はそのなかの一部であり,medical oncologistを中心に癌を扱うすべての診療科の医師や研究者,ナースなどの多くの医療関係者が参加します。会期中はシカゴの街中いたるところにシャトルバスが走っており,街全体がASCO色に包まれていました。米国の入国審査官の横柄な態度にはいつも憤慨していますが,今回は私も無愛想に「アスコー」と一言しか言いませんでしたが,フリーパスでした。会場のMcCormick Placeはシカゴのダウンタウンの南にありますが,地図には載っていないバス専用道路があり,15分程度で会場まで到着できることができます。学会場は東西南北の4つの棟より成り立っていて,数年前にAUAが開催された時には西棟しか使用されていませんでしたが,ASCOでは北,東,南棟が使用されていました。循環器学会ではすべての棟が使用されるようです。しかし3棟のみでは手狭な感じは拭えず,東棟と北棟をつなぐメインの通路は常に浅草寺の仲見世通り状態でした。
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