印象記
第54回米国研究皮膚科学会印象記
田中 俊宏
1
1京都大学医学部皮膚科学教室
pp.1134-1135
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901060
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'91年シアトル,'92年バルチモアと会場が移った後,今年の第54回米国研究皮膚科学会は,ホームグランドであるワシントンDCに戻って開催された.会場はいつものワシントン・シェラトンホテル.この会場は,アダムスモーガンにほど近く,ワシントンDCの公園が直下にあり,同時にZooの横に位置するという,見学にも休息にも絶好の位置を占める.新緑の季節でもあり,ホテルに留まるのがもったいないような連日の晴天の中,今年は4月28日より5月1日まで,4日間の会期にわたって学会が開かれた.毎年新しい試みにチャレンジするお国柄らしく,定番のプレナリー,コンカレント,ポスターの他に,今年は新しい試みとして,スペシャルポスターデイスカッションとミニシンポジウムが開かれた.
このスペシャルポスターディスカッションは,プレナリーセクションと,ポスターセクションの両方の長所を取り入れようとした試みで,精選した演題をポスターとして一会場で展示し,同時に十分に討議を行うことを目的としたものである.これは,従来のプレナリーが発表時間が限られているため,スライドがはやく進んでしまい,データを十分にみることができない欠点を補ううえで,好ましい試みと思われた.
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