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特集 抗菌薬の選択と上手な使い方!—私の処方箋
非淋菌性尿道炎
Non-gonococcal urethritis
髙橋 聡
1
Satoshi Takahashi
1
1札幌医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
非淋菌性尿道炎
,
クラミジア・トラコマティス
,
マイコプラズマ・ジェニタリウム
Keyword:
非淋菌性尿道炎
,
クラミジア・トラコマティス
,
マイコプラズマ・ジェニタリウム
pp.670-673
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205411
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要旨 非淋菌性尿道炎の主要な原因微生物はクラミジア・トラコマティスであり,治療としては,マクロライド系,フルオロキノロン系,テトラサイクリン系抗菌薬の一部が有効である。いずれの推奨抗菌薬も同等の効果であり,選択肢は豊富である。しかし,近年,マイコプラズマ・ジェニタリウムが非淋菌性尿道炎の原因微生物として確立され,クラミジア・トラコマティスに対する推奨抗菌薬が有効ではない場合も報告されている。頻度は高くはないものの,マイコプラズマ・ジェニタリウムが原因である場合も想定して,アジスロマイシン,そして,無効例にシタフロキサシンという投与法が,現状では最適と考えられる。
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