特集 皮膚泌尿器科診療の進歩〔2〕
非淋菌性尿道炎
篠田 倫三
1
1船員保険東京中央病院
pp.1176-1184
発行日 1955年12月25日
Published Date 1955/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201578
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はしがき
戦後数年間著しく蔓延した性病は社会情勢の安定と共に減少してきたが,とくにペニシリンの普及によつて,曾つて見ない激減ぶりを示している。そして最近の性病には2つの大きな特徴が現われ,それがわれわれに大きな課題を提出している。
第1に注目されることは,早期顕症梅毒が殆んど影をひそめ,今日では晩期潜伏,神経血管梅毒,先天梅毒などの血清抵抗性梅毒のみを多く残しており,この所謂抗療性梅毒の治療という問題がそれである。
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