Japanese
English
特集 栄養療法とformula
特殊病態下のformula
腎機能障害におけるformula―腎不全に対する栄養療法
Nutrition support for patients with renal failure
池田 健一郎
1
,
新田 浩幸
1
,
木村 祐輔
1
,
青木 毅一
1
,
小川 雅彰
1
,
岩谷 岳
1
,
肥田 圭介
1
,
小鹿 雅博
2
,
八重樫 泰法
2
,
佐藤 信博
2
,
鈴木 泰
2
,
石田 薫
1
,
遠藤 重厚
2
,
斎藤 和好
1
Ikeda Kenichiro
1
1岩手医科大学外科学第1
2岩手医科大学救急医学
キーワード:
腎不全
,
透析
,
CHDF
,
経腸栄養
,
経静脈栄養
Keyword:
腎不全
,
透析
,
CHDF
,
経腸栄養
,
経静脈栄養
pp.687-692
発行日 2003年5月20日
Published Date 2003/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101393
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
慢性腎不全患者の栄養障害は蛋白栄養不良症が重要で,定期的な主観的・客観的栄養評価を行う.保存期腎不全は低蛋白・高カロリー食を基本とし,投与蛋白量は0.6~0.8g/kg/day,熱量は35kcal/kg/dayである.透析では,アミノ酸喪失を考慮し,蛋白質は1.2~1.3g/kgの投与が推奨される.栄養投与ルートの基本は経口摂取であるが,必要に応じて経腸栄養,経静脈栄養を選択する.経静脈栄養施行時は糖質をエネルギー基質の基本とし,腎不全用アミノ酸製剤を加えて非蛋白熱量比を300~500に設定する.また,水溶性ビタミンを補充する.急性腎不全時は,持続的血液濾過透析の施行により全身状態に応じた栄養療法が施行可能になりつつある.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.