Urological Letter・558
中部尿管結石に対する治療法の見直し
pp.570
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205013
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筆者らは尿路結石の治療法として利用できる多くのすばらしい新技術を知っている。しかし,ESWLや経皮的腎切石術や硬性ないし軟性尿管腎盂鏡による手術の合併症が次第にわかってきた。
筆者の言いたいことは,中部尿管結石は古い様式だが簡単な筋肉を分けて入る側腹切開で迅速に除去できるということである。3層の筋肉をそれぞれ止血鉗子で分けて進み,狭くて深い創内へ入るこの操作に一度慣れてしまえば,他の高度な手技による方が時間の節約になるとは考えにくい。筋肉を分けて入るには解剖学を知り,尿管の位置を知らなければならない。一度この辺の解剖をよく理解すれば,この切開で中部尿管結石は23分以内に除去できる。結石を除去してしまえば尿管腎盂鏡で結石をとりそこなった時のような当惑もなければ,家族に「他日,もう一度やってみましょう」などと言い訳をする必要もない。
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