Japanese
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綜説
泌尿器癌におけるモノクローナル抗体の利用
Monoclonal Antibodies in Urologic Oncology
香川 征
1
Susumu Kagawa
1
1徳島大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tokushima University,School of Medicine
pp.375-384
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204971
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はじめに
1975年のKohlerとMilsteinの発表したモノクローナル抗体作製技術の開発は,これまでわからなかった数多くの新しい抗原の発見に貢献し,ここ十数年間に基礎医学領域はいうまでもなく,それが臨床領域におよび,臨床レベルでの診断あるいは治療という面に応用されるようになった。
しかし同時に,まだまだ解決しなければならない問題点があることも事実である。本稿では主に泌尿器癌における診断,治療に関する基礎的,臨床的報告をもとに,その現状を紹介し,その問題点ならびに展望を述べる。すでに日常診療に応用されているモノクローナル抗体については省略した。
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