Urological Letter・553
軟性膀胱鏡に対するアンケートの結論
pp.119
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204920
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第4回の臨床調査問題は軟性膀胱鏡の長所と短所についてであった。我々の調査はそれを確かめるためであり,次に述べる結果は興味がある。回答者は24人で,うち16人は軟性鏡の使用経験者であった。回答が少なかったのは経験者が少ないためだろう。
回答は主として二つの点に集まった。光学的なことや診断的手技の点に対して使いやすさと患者がこれで検査を受ける時の感じの点である。直接経験のある医師のうち2人だけは光学的な点はすばらしく,硬性鏡よりも良いといっている。しかし,多くの医師は光学的な面では硬性鏡よりは劣るし,膀胱内の病変を,ことに小さい腫瘍を,時には見落としたといっている。その理由の一部は膀胱内の位置を確認するための解剖学的知識の不足によるものであろう。
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