画像診断
膀胱瘤による水腎水尿管
渡辺 健二
1
,
山下 俊郎
1
,
中川 龍男
1
1信州大学医学部泌尿器科学教室
pp.562-565
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204779
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
患者 80歳,女性。
主訴 発熱。
初診 1988年1月13日。
既往歴 52歳の時,子宮脱のため腹式子宮摘除術。
現病歴 1987年7月頃より38℃以上の発熱が時々出現し,11月中旬より無症候性血尿も時々出現するようになった。12月29日発熱のため近医を受診。尿所見より急性腎孟腎炎と診断され抗生剤の投与により発熱は軽快したが,右上腹部腫瘤が触知されDIPおよび腹部CT検査にて右腎腫瘍および左水腎症と診断された。1988年1月13日来院。1月27日手術目的で入院となった。
現症 右季肋部から臍下2横指に及ぶ硬い腫瘤を触知。腟口より小鶏卵大の膀胱瘤が脱出。
検査所見 血液一般,血液生化学および尿検査では,軽度の貧血と低蛋白血症を認める以外は正常。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.