文献抄録
ESWLの合併症としての腎周囲血腫
pp.565
発行日 1988年6月20日
Published Date 1988/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204780
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ESWLの主な合併症は,破砕された小結石による尿流障害が7%程度にみられ,また腎周囲血腫の発生は0.2〜0.4%の頻度でみられる。腎周囲血腫の発生頻度は低いが,腎機能を障害して腎性高血圧の原因となったり,輸血を必要とすることもしばしばである。著者らは腎周囲血腫を惹起する要因などについて種々検討して報告している。
被検症例は1984年2月から1986年1月までに,HM3型Dornier砕石機で治療した3,208名について調査した。砕石後の腎超音波検査で腎周囲血腫が発見された時には,CTとMRIにより血腫の拡りを検索した。またその所見から必要に応じて腎動脈撮影も施行した。
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