交見室
尿失禁に対するテフロンペースト注入療法について
石堂 哲郎
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター泌尿器科
pp.762
発行日 1986年9月20日
Published Date 1986/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204348
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本誌40巻6号内田豊昭先生らの論文「尿失禁に対するテフロンペースト注入療法」を興味深く拝読しました。うまくいかなかつた臨床例を論文として発表された勇気と臨床医学に対する真摯な態度に最大の敬意を表します。また,このような論文が私達一般の泌尿器科医にとつて勇気と自信を持たせてくれるものと思います。
内容について二,三お尋ねします。エラスター針の刺入方法ですが,以下のように理解してよろしいのでしようか。"会陰部から(第1図の針はpenoscrotalから刺入されているのは間違い?)針を刺入,内視鏡で観察しながら尿道球部で尿道内腔に出した針先をそのまま膀胱内にすすめる。ここで高圧注入器と接続し,針先を再び尿道内腔にもどし,内視鏡で確認しながら尿道粘膜側から目的とする括約筋部の粘膜下に針を刺入し,テフロンを注入する。"また,合併症として尿道憩室がみられたとのことですが,発生部位はどこだつたのでしようか。そして,これに対してどのように対処したのでしようか。
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