文献抄録
細胞診で確認された腎癌肺転移巣の自然消失した1例と文献的考察
pp.703
発行日 1986年9月20日
Published Date 1986/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204337
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腎癌症例は,その診断確定時点で約1/3の症例に転移が発見されている。転移部位で最も多いのは肺で,次にリンパ節,骨,肝などである。
著者の症例は71歳の女性で,体重減少,嘔気,動悸などを主訴にして受診した。血沈の亢進と軽度の貧血を認めたが,尿路の症状はまつたくなく血液の生化学的検査は正常であつた。胸部X線撮影で右肺下葉に2個の結節陰影があり,さらにCTスキャンで4個の非石灰化結節像がみられた。
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