Urological Letter・402
考えさせられた膀胱癌転移
pp.1016
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204186
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癌からの転移は,膀胱全摘の後,われわれがそんなことがあろうとは夢にも思つていない時に,われわれを驚かすことがあるものである。
56歳の足療医(Podiatrist)の例だが,ゴルフコースで18番ホールを終わつたところでゴルフカートに衝突したあと無症候性血尿が出た。2週間もたたないうちに膀胱にかなり広いin-situの癌が発見され,根治的膀胱全摘と尿路変更がなされた。18ヵ月間は骨スキャン,肝および脾スキャンで調べた限りでは,早期診断と根治的治療によつて,完全に治癒していると思われていた。
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