交見室
嚢腫性二分脊椎症の排尿障害に対する神経温存的修復術の効果について/女性尿失禁に対するStamey法について
近藤 厚生
1
,
荒木 徹
2
1名古屋大学泌尿器科
2倉敷成人病センター泌尿器科
pp.624-625
発行日 1985年7月20日
Published Date 1985/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204095
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「嚢腫性二分脊椎症の排尿障害に対する神経温存的修復術の効果(臨泌,39巻5号,1985)」を興味深く拝読しました。二,三の点についてコメントを述べさせていただきます。
1)統計計算に誤りあり。排尿障害の頻度をカイ二乗検定法で評価し,温存的修復術が有意に優れているとのことですが,私の計算ではX2=2.11となり,新旧の術式間に有意差は存在しません〔X2.95(1)=3.84したがつてP>0.05;総症例数(a+b+c+d=N)が56と少なく,計算に際しては当然Yatesの補正を要す〕。これは重大な誤りで,結論(1)は訂正を要します。
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