小さな工夫
膀胱二重造影に気管支造影剤を使用した画像診断の改良
蝦名 謙一
1
,
平野 繁
1
,
染野 敬
1
1国立水戸病院泌尿器科
pp.130
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203976
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膀胱二重造影は膀胱腫瘍に広く行われているが,画像診断的にはやや説得力が乏しいと言われている。水溶性の造影剤,たとえば血管造影剤や排泄性腎盂造影剤を用いるとコントラストに不十分な点がみられる.われわれは水性懸濁剤を試みてきたが,気管支造影剤であるハイトラストを用いると膀胱粘膜に薄くコーティングできることが可能であり,膀胱刺激症状もなく,水性のため尿中に溶解排泄することがわかつた.したがつて直径1mmの膀胱腫瘍も判別可能であり,膀胱粘膜の乱れも判別できるため,膀胱二重造影の画像診断的有用性が向上したので報告したい。
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