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綜説
プロスタグランジンをめぐる最近の話題—ロイコトリエン,免疫および腫瘍における役割
Recent Advances in Prostaglandin Research: Leukotrienes and Roles in Immunology and Tumors
鹿取 信
1
Makoto Katori
1
1北里大学医学部薬理学教室
1Department of Pharmacology, School of Medicine, Kitasato University
pp.99-112
発行日 1984年2月20日
Published Date 1984/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203740
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1982年のノーベル医学生理学賞はプロスタグランジンの研究分野で優れた功績のあつた3人の研究者,スウェーデンのベルイストローム教授,サムエルソン教授,英国のベイン博士に与えられた。そしてそのことは新代謝物の発見という華々しい競争が一まず休みに入つたことを意味するかもしれない。同時にそれぞれの代謝物,すなわちプロスタグランジン(PG),トロンボキサン(TX),ロイコトリエン(LT),HETE類の研究は各分野でそれぞれ深く進行し,いわば生体内での役割の研究の醇成の時期が訪れるものと思われる。
ここではアラキドン酸の生成分解といつた一般的な解説のあとに最近話題となつているロイコトリエン,免疫および腫瘍におけるプロスタグランジンの役割についてそれぞれ述べてみたい。
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