今月の主題 プロスタグランジン
カラーグラフ
プロスタグランジンの生体内役割
鹿取 信
1
1北里大学医学部薬理学教室
pp.124-127
発行日 1983年2月15日
Published Date 1983/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911790
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細胞が他の細胞と共同作業をするとき,物質による情報の伝達が必要となる.プロスタグランジン(PG)はそうした物質の一つで,細胞の膜から生成される.前駆体不飽和脂肪酸としてPGは細胞の膜に蓄えられているが,われわれの体ではアラキドン酸が多く,細胞の働きに応じてもっともふさわしいPGの仲間が瞬時に生成遊離され,細胞の働きを微妙に調節する.ほとんどの細胞から生成され,全身の生理機能や病態時に出現して,種々な役割を演ずる.
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