Japanese
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手術手技
後部尿道狭窄の手術—特にpull-through法について
Surgical Treatment of Posterior Urethral Stricture with Special Reference to Pull-through Operation
井上 武夫
1
Takeo Inoue
1
1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, St. Marianna University School of Medicine
pp.1059-1064
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203703
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Ⅰ.手術前に考えること
外傷性後部尿道狭窄は骨盤骨折による狭窄と考えてよい。外傷直後は全身状態が悪いので,まず膀胱瘻を設置し骨盤骨折の治療が終了してから尿道形成を行うのが最近の傾向である。私は幼児では4〜5歳まで成長を待つて手術をしている。
術前に考える二つの点がある。一つはX線上尿道欠損が5cm以上だと手術は成功しないとされているが,真の尿道欠損を判定しているのかという点と,他の一つは尿失禁の判定である。尿失禁があれば尿道形成は無意味でむしろ有害と思う。尿道欠損の長さと尿失禁の判定について述べる。
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