Japanese
English
手術手技
後部尿道狭窄の手術—球部側方到達法
A New Operative Method for the Stenosis of Posterior Urethra:Approach from Lateral Portion of Urethral Bulb
舟生 富寿
1
,
鈴木 唯司
1
,
成瀬 克邦
1
,
三国 恒靖
1
,
浜田 和一郎
1
,
遠藤 衞
1
Tomihisa Funyu
1
1弘前大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine Hirosaki University
pp.321-325
発行日 1978年4月20日
Published Date 1978/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202529
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
男子尿道は振子部,球部,膜様部および前立腺部に分類される。したがつて尿道狭窄に対する外尿道切開術は,その解剖学的関係から各部に適応した術式が試みられているが,大きく分けて2通りある。1つは尿道粘膜同士を端々吻合するか,粘膜帯をつくりその再生を利用する方法,もう1つは皮膚管をつくり欠損部を補充するか,皮膚帯を埋没してその再生を利用する方法である。
比較的広範囲の尿道狭窄に対する手術法では,振子部に対するJohansonの原法1),球部,膜様部に対するJohansonの変法,また前立腺部に対するBadenoch氏法2),Gil Vernet法3),などがある。他方比較的小範囲の尿道狭窄に対しては,Dugas4),Mac Gowan5),Dodson6)の方法がある。これらは決して難しい手術法ではないが,尿道球部,膜様部に達するまでの手技において手術野が狭くかつ深いため,手術操作に習熟を要し,更に尿道海綿体球部を切開するため不必要な出血も伴われる。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.