Japanese
English
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尿道狭窄に対するpull-through operation
PULL-THROUGH OPERATION FOR URETHRAL STRICTURE
鈴木 久雄
1
,
川原 昭夫
1
Hisao Suzuki
1
,
Akio Kawahara
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科学教室
1Department of Dermato-urology, Sapporo University of Medicine
pp.1071-1074
発行日 1957年12月1日
Published Date 1957/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202113
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緒言
尿道狭窄の治療法としてはブジーによる拡張療法を原則とするが,挿入不能の場合や拡張後再び狭窄を来すものでは屡々治療に困難を感ずる。それらに対しては観血的療法が用いられ,術式として外尿道切開術,狭窄部への組織移植,皮膚帯埋没による尿道形成,尿道端々吻合術等の種々の方式が用いられてきた。
一方1950年Badenochは尿道形成術の新手術術式を発表し,これをpull-through operationと呼んだ。この術式は狭窄部を切除して健康部尿道を伸展して吻合する方法であり,原則的には端々吻合術と同一である。しかしながら尿道はかなり伸展するので比較的欠損部が大なる場合も本術式を行い得る。吾国に於いても楠,斯波,百瀬等の追試発表があるが,吾々も最近外傷性尿道狭窄の3例に対して本術式を施行し良好な結果を得たので報告する。
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