文献抄録
逆流防止のPull-through尿管移殖法/実験的睾丸奇型癌の発生と治療
pp.627,682
発行日 1971年8月20日
Published Date 1971/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201208
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逆流防止の外科的手術の要点は,膀胱の非伸展性部位への尿管断端の固定,膀胱壁内尿管の長さが3cm以上で壁内尿管の筋層支持が充分であること,壁内尿管に狭窄のない点である。
著者らは1939年著者の一人Pattonが行なつた尿管再移植法を改良して簡単な逆流防止の尿管移植法を紹介している。手術手技は移植尿管の膀胱近接部を剥離して膀胱斜入部で切断し,尿管口より鉗子を以て切断尿管端を膀胱内へ約3cm引入れる。尿管端固定部まで膀胱粘膜を切開し,ここに尿管を入れて尿管端は3針固定する。尿管の膀胱壁斜入部位に2針かけてこれを骨盤壁に固定し,壁内尿管の短縮防止と壁内での屈曲と狭窄を防ぐようにする。
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