ファースト・エイド
胆石疝痛
山川 邦夫
1
1順大内科
pp.252-253
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201188
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胆石疝痛とは
胆石疝痛というものは,一つの症状をとくにとりあげたものであり,もちろんこれに発熱,時に悪感戦慄,嘔吐,黄疸,肝臓腫張などを伴うことが多く,胆のう炎の合併もまれではない。
症状 胆のうの内臓痛は両側支配を受けるため,主として心窩部,右季肋下に周期性に起こり,関連痛として,右肩甲部におよぶことは,頸髄7〜8に放散するので説明される。胆のう,胆管の炎症浮腫が加わり,胆汁通過障害を示すときには,症状が強くなつてくる。悪感とともに高熱を発し,嘔吐をくりかえし,右季肋下の疝痛,腹壁の著明なデファンス,血沈の促進,白血球増多,時に軽度の黄疸の出現を見る。
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