手術手技
追加発言 1
古武 敏彦
1
Toshihiko Kotake
1
1大阪府立成人病センター泌尿器科
pp.878-879
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203666
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前立腺癌においても治療の原則は,早期発見,根治的手術である。しかし,わが国では,早期癌に対しても抗男性ホルモン療法が主流をなし,根治的手術療法は普及しているとはいい難い。この原因は本疾患が高齢者に多いこと,早期癌が少ないこと,抗男性ホルモン療法によく反応することなどであるが,特に泌尿器科医の手術療法に対する消極性も挙げられる。このようなわが国における前立腺癌治療の風潮のなかで,千葉先生は従来より,根治的手術療法を積極的にとり入れ,特に経恥骨式前立腺全摘除術による成績はすばらしく特筆に価する。
前立腺全摘除術には種々の術式があるが,われわれは恥骨後式を採用しており,ここでは千葉先生と異なる二,三の要点についてのみ述べる。
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