手術手技
追加発言 1
松本 泰
1
Yutaka Matsumoto
1
1帝京大学医学部泌尿器科学教室
pp.599-600
発行日 1983年7月20日
Published Date 1983/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203607
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- 文献概要
斉藤泰教授が述べておられるように,膀胱憩室に対する憩室摘除術の適応は,尿路感染や憩室結石などの合併症がみられない例では,比較的少ない。また真に先天性の場合は別として,後天性の膀胱憩室では,膀胱頸部から下部の尿路通過障害が原因となつていることが多く,したがつて多くの例では,通過障害を取り除くことで,ある程度膀胱憩室に伴う排尿状態の改善がみられるのも事実である。このため何らかの合併症を伴つたり,非常に大きな憩室例でないと,なかなか手術適応とはなり難いのが実情ではないかと考えられる。
膀胱憩室摘除術の術式は,膀胱憩室の大きさや位置,憩室口の大小などにより,いろいろな方法が取られているが,これらに関しての詳細は斉藤教授の述べられているごとくである。私のところでは,膀胱内外式憩室摘除術を主として行つているが,以下にその概要を述べさせて頂きたい。
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