文献抄録
体外照射とCDDPの併用による膀胱癌(Stage 3,4)の治療について
pp.507
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203590
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著者らはStage 3,4浸潤性膀胱癌で全摘除術の適応にならない症例に対して放射線の体外照射とCDDP投与を試み,更に維持療法としてVM26を継続投与し,その副作用と治療効果について予報的に報告している。既にHerr (1981),Soloway(1979)らによつて動物実験や臨床例について,放射線と抗癌剤の併用効果についての試験的報告がある点に着目して膀胱移行上皮癌に最も効果的なCDDPとの併用を行つた。
症例は8例の進行性移行上皮癌で,うち2例は再発性癌(T3a,T3b)で,他の6例はTUR後6カ月以内に再発したT3bの症例で,男性7名,女性1名,平均年齢71.3歳であつた。
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