交見室
経尿道的直視下内尿道切開術,他
斯波 光生
1
1市立札幌病院泌尿器科
pp.690-691
発行日 1982年7月20日
Published Date 1982/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203399
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われわれも,1976年から直視下狭窄切開法を行つていましたので,本誌36巻6号掲載の平岡先生らの論文を興味深く拝見したところ,この論文に対して編集室からコメントを求められました.われわれの方法は,小児用Storzによる電気切開であり,本論文のようなcold knifeは経験ありませんので,コメントというよりは感想を述べてみます。
尿道ブジー法,ことに段違い狭窄例などでは先輩の名人芸に感服,観血的手術では海綿体からの持続性出血と尿道中心端の確認に悩まされ,また内視鏡手術では肝腎のところで電球がたて続けに切れて閉口することも少なくありませんでした。1969年,Michigan大学泌尿器科でのTUR-PはStorzを使用しており,以来われわれもStorzを愛用して10年を経過,手元にあつた小児用Storzを本法に応用したわけです。最近の若手は内視鏡すなわちファイバーであり,BPHの手術は教育例を除く9割がTURの時代ですから,その操作に抵抗はなく,今後ますます普及する手技と思われます。
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