Case Study
著明な血尿を主訴とした興味ある症例—右サンゴ状結石と左腎盂腫瘍の合併症例に対する治療方法の検討と反省について
村山 鉄郎
1
,
田口 裕功
1
,
山田 哲夫
1
1国立相模原病院泌尿器科
pp.395-398
発行日 1981年4月20日
Published Date 1981/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203140
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58歳,女性。
家族歴,既往歴に特記すべきことはない。1980年6月初旬,無症候性の肉限的血尿が出現し,以後,時々血塊の混じる血尿が続いていたが,多忙のため放置していたという。
1980年9月,肉眼的血尿が消失しないため当科を受診した。初診時に触診で右腎の下垂と,腹部単純X線写真にて著しく下垂した右腎にサンゴ状結石を発見され,1980年10月当科に入院した(第1図)。
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