文献抄録
Einhornによる進行性セミノームの治療
pp.137
発行日 1981年2月20日
Published Date 1981/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203095
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セミノームは放射線感受性が高いので,stage ⅠとⅡのものでは,除睾術と放射線治療により前者では95〜100%,後者でも85〜95%の治癒率である。stage Ⅰはリンパ管撮影,CT超音波法で転移が認められないものであるが,実際にはfalse nega-tiveの例が10〜20%あると言われるので後腹膜腔の照射をする。
stage Ⅱは後腹膜リンパ節転移が明らかなもので,この場合は縦隔洞,左鎖骨窩まで照射する。stage Ⅰ,Ⅱの精上皮腫治療については上述の治療方針は諸家の意見は大体一致しているが,stageⅢになるとanaplastic seminomaの組織像を呈するものもあり,またHCG, AFPマーカーの陽性者も見られ,放射線照射か化学療法のいずれを優先させるか,必ずしも統一的見解はないようである。
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