交見室
誰のための英語か,他
寺島 和光
1
1神奈川県立こども医療センター泌尿器科
pp.802-804
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203009
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学会で発表される時に使用される英語について以前から感じていることを述べたい。
演題発表(口演)はほとんどの場合スライドを映写しながら演者がしやべる,という形式である、しやべるのはもちろん日本語であるが,スライドの文字は日本語とは限らず,英語(稀にはドイツ語)も使われる。両者が混つていることも多い。たとえば第68回日本泌尿器科学会総会(神戸市)では英語ばかりで書かれたスライドの方がそれ以外のものよりも多いという印象をうけた,スライドに英語を使う習慣は以前からあつたが,最近はその傾向が強いように思える。日本の学会なのになぜ英語を使うのだろうか。それには次のような理由が考えられる。
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